2026年4月1日
医療従事者の長時間労働、精神的負担、人材不足を改善し、働きやすい職場環境を整備することで、医療の質と安全性を維持・向上させる。
身体拘束を行わない体制構築のために、拘束の現状を把握できるシステム構築が昨年度完成した。拘束条件の変更、認知症認定看護師の確保を足掛かりに、更なる拘束率低下に向けサポートスタッフの充足と質の向上を図る。対策としては、身体拘束防止に関連した教育の実施とマニュアルの更新を行う。また、サポートスタッフの明確にしていくために、サポートスタッフの習熟度別役割を明示する。その中で、リーダー役割を果たせるサポートスタッフと看護師のカンファレンスを充実させケアの質向上を図るとともに、認知力の低下した患者による予測外の事態発生を防止する。
救急救命士との協働によりスムーズな救急受け入れの体制が可能となってきている。その中で看護師と救命士、医師、事務職との情報共有方法がPHSだけでは困難な場面も見受けられている。タイムリーな情報共有方法として、救命士のみが使用しているインカムの運用拡大を検討するとともに、救急患者の複数受け入れ体制を協議しタスクシフトを進めていく。
看護職員の7対1配置が可能となったが、各部署3人の新人看護師を含めての配置であること。予定外入院が全入院患者の8割を占めることから、今後もスムーズな患者受け入れに向けた継続的な取組が必要である。そのために、入院時に集中する事務的作業軽減に向け作成した整形外科クリニカルパスの運用率をアップさせること、看護計画と看護観察項目のセット化、汎用と看護処置入力の連携などを進めていく。また、来年に予定されている、新電子カルテ導入に向けたワーキングの中で、業務フローの見直しを図っていく。加えて、現任職員定着に向け、部署の教育パス作成を進めるとともに、安定した看護師確保のため、既卒者に比べ採用が行いやすい新卒看護師の採用数15名を目標とする。
所属のプロジェクトリーダー役割を担う主査の育成を継続し、部署目標の成果指標達成に尽力してもらう事で、次世代のリーダー育成を図る。また、看護師の継続教育支援に専任配置できた看護師を中心に、研修効果の評価が行える体制整備に取り組む。そのために、管理職に教育支援体制再構築に向けた意見収集を進める。
改正育児介護法のスタートにより夜勤免除終了時期が延長されたが、支援策が途切れる小学校入学時点での離職を防ぐ対策を検討する必要がある。また、常勤看護職員には夜勤体制や交代勤務を必須としていることが、就業継続を困難にしている面もある。ライフプランと個人のキャリアプラン構築についての支援体制は、前項の教育管理での取り組みによって改善してく。加えて、勤務制限のある常勤職員が継続して就業できるよう、常勤職員の柔軟な勤務体制変更を核とする体制整備に院外の専門家の支援を受けて取り組めるよう部門長として取り組む。
2024年12月1日~2027年11月30日
短時間正社員制度の導入・定着
若年者に対するインターンシップ等の就業体験機会の提供、トライアル雇用等を通じた雇入れ、適正な募集・採用機会の確保その他の雇用管理の改善又は職業訓練の推進
2026年4月1日~2027年3月31日
| 2026年4月~ | ・パパ育休など育児休暇制度の整理と広報を行う。 |
|---|---|
| 2026年4月~ | ・育児・介護中の職員を対象とした「時間外労働の制限」「深夜業の制限」「育児短時間勤務制度」などを記した「育児休業等に関する規定」の積極活用。 ・ICT、DXの活用による業務の効率化を計画し、導入する。 |
医薬品及び医療機器は、法律(医薬品医療機器等法)に基づいて厚生労働省で承認された方法で使用することが求められます。しかし、治療の必要上、承認内容とは必ずしも一致しない方法で使用すること(適応外使用等と言います)もあります。その場合は、病院内の会議(薬事審議会)で、使用の必要性があるか、有効性・安全性等の面から問題がないか等を審議し、承認した上で使用することとしています。
上記により承認の上、適応外使用等を行う場合、通常は、医療者が文書又は口頭で説明し、患者さんの同意を得ます。しかし、科学的に相当の根拠があり、倫理的な問題が極めて少なく、患者さんに有益であると考えられる使用の際は、文書又は口頭による説明・同意取得を例外的に簡略化することを、病院内の会議で承認しています。未承認新規医薬品等に関する情報を公開することで、患者さんに拒否の機会を保障しています。 個々の承認内容について詳しくお知りになりたい場合や拒否されたい場合は、当院薬剤部までお知らせください。
| 実施内容 | 高濃度注射用カリウム製剤の投与 |
|---|---|
| 対象患者 | 当院で治療を受ける患者さんで、低カリウム血症を呈した患者さん |
| 承認日 | 2025年1月16日 |
| 実施期間 | 承認後から永続的に使用 |
低カリウム血症に対する治療は通常内服薬でカリウムの補充を行いますが、重症の場合や内服困難な場合は注射剤を使用します。注射用カリウム製剤は、添付文書において、40mEq/L 以下に希釈して使用することとされています。しかし、高度の水分制限が必要な場合や速やかな補正が必要な場合などでは高濃度で使用する場合があります。当院では、救急初療室、ICU、手術室、透析室で使用する場合、並びに循環器科で入院中の患者様に対しては、添付文書に記載されているよりも高い濃度で投与する場合があります。
カリウム補充により、予想より血清カリウム値が上昇することがあります。その場合、不整脈や心不全をきたす恐れがありますが、異常が確認された場合は速やかに減量または中止を検討します。低カリウム血症が改善され次第、高濃度注射用カリウム製剤の使用は終了し、添付文書で定められた使用法へ移行します。 なお、高濃度で使用する場合は、以下の事項を遵守すると定めています。
| 実施内容 | 画像検査・内視鏡検査における鎮静剤の使用(成人) |
|---|---|
| 対象患者 | 当院で画像検査を受ける患者さんで、ミダゾラム・サイレースによる鎮静が必要な患者 |
| 承認日 | 2025年1月16日 |
| 実施期間 | 承認後から永続的に使用(もしくは保険承認されるまで) |
CT/MRI などの画像検査や内視鏡による検査を行う際に、安静に検査を受けることができない患者さんに対してミダゾラム・サイレースを用いた鎮静を実施する場合があります。 適切かつ安全な鎮静のために、実施前から実施後まで厳重な評価やモニタリングを行います。
鎮静に伴う有害事象として覚醒遅延、呼吸抑制、低酸素血症、血圧低下、アレルギーや転倒を認める頻度が多くなる場合がありますが、適切な観察を行うことで早期に発見し適切に対応します。本剤施用に伴う有害事象などの健康被害が生じた場合は、適切な診療と治療を行います。
| 実施内容 | せん妄に対する薬物療法におけるクエチアピン、リスペリドン、ハロペリドール、の適応外使用 |
|---|---|
| 対象患者 | 当院でクエチアピン、リスペリドン、ハロペリドール、によるせん妄治療が必要な患者 |
| 承認日 | 2025年1月16日 |
| 実施期間 | 承認後から永続的に使用(もしくは保険承認されるまで) |
せん妄は、原疾患に身体的・環境的な負荷が加わり、一時的な意識障害や認知機能の低下が引き起こされた状態です。その頻度は高く、環境調整や薬物療法により対処します。薬物療法としては適応外使用ではあるものの抗精神病薬を中心に行います。厚労省 保医発 0928 第 1 号 23.9.28 付通知より、 器質的疾患に伴うせん妄・精神運動興奮状態・易怒性せん妄に対する処方としてハロペリドール、クエチアピン、が記載され、社会的にも認知されていますが、その使用は適応外使用にあたります。
各薬剤の添付文書に記載された用法用量に準じて治療を行うため、一般的に想定される副作用と同等と考えられます。本剤施用に伴う有害事象などの健康被害が生じた場合は、適切な診療と治療を行います。