足の静脈に血栓ができる病気が深部静脈血栓症です。この血栓が血液の流れに乗って肺の血管に詰まる病気が肺塞栓症です。“エコノミークラス症候群”のことを指します。
抗凝固薬(血をさらさらにする薬)で血栓を少しずつ溶かします。また同時に血栓の原因も検査し、薬物治療の期間を検討します。
血栓が足から肺に流れていくのを予防する治療です。下大静脈と呼ばれるお腹の血管に血栓を捉えるフィルターを留置する治療です。首や足の静脈を局所麻酔し、30分程度で終了します。フィルターは取り出し可能ですので、病状が安定した段階で再度局所麻酔にてフィルターを回収いたします。
重症の深部静脈血栓症の場合、血栓をカテーテルで粉砕したり、溶かしたりする治療を行います。限られた患者さんにのみ行います。